先日、いつも知的・芸術的好奇心を刺激してくださる
先輩の案内で、愛知県西尾市は岩瀬文庫へ行ってきました。
おそらく全国でも珍しい、本物の古文書を素手でめくり
閲覧できる、古文書の市立図書館です。
受付で、見たい古文書を用紙に書き出し、
それを書庫から持ってきてもらって、各々
デスクで読むというシステム。
何万冊という蔵書の中から、江戸時代の本草学の図説
(絵つき百科事典のようなもの)を数冊頼み、閲覧しました。
いやー面白かったです!
絵師が、ページからはみ出さんばかりに、
というより実際多いにはみ出して描いた
フクロウ、サボテン、珊瑚、アザラシ、などなど。
中には河童や、アルコールづけのエリマキトカゲまで。
写真も電話もない時代に、世界のあらゆるものを
記録し、知ろうという試みは、今でいえば
宇宙の端をつかもうとするような行為であったろうに、
それらを純粋な好奇心から淡々と書き留めていった、
律儀で、でもどこか無垢とも言えるその筆致に、
愛おしいような気持ちになりました。
美術館で絵を観るときとは全く違った、
生々しい感動と興奮でした。
また是非行ってみたいです。