トップページでもお知らせしていますが、
小道具の絵を描かせていただいた単発テレビドラマ
「恋するキムチ」が、本日18日(金)19;30〜NHK総合にてオンエアです。
ちょっとドキドキ。
いつもの仕事と違ったのはやはり、最初に台本を渡され、
それを一通り読んでから作業に入ったこと。
単発ドラマだからなのか、台本には本筋以外の情報はなく、
例えば登場人物の生い立ちや性格設定などは、
ほとんど書かれてなかったのが意外でした。
そのため、演出の方にヒントを貰った後、登場人物の過去を想像したり、
そこに役者さんの雰囲気を加味したりして、台本の行間のストーリーを
心の中で必死にでっちあげながら描いたんですが、
どうも映像ストーリーを作るというのは、そういうもんらしい。
つまり、脚本は最重要でありながら、ある意味骨組みで、
その台本の行間を、監督の下で演出や美術、役者がそれぞれ
想像力を駆使しながら埋めていくものらしい。
台本の中になにもかも設定されてると思ってたので、
正直とまどいっぱなしでした。
しかも、その台本がすごい回数直される!
当然準備するものも二転三転。
とにかく、全てが現場主義的、そしてそれが猛ダッシュしながら。
テレビ局の仕事、激務なワケです。
中でも美術は、物語に視覚的な厚みと深さを持たせる大事な部分。
台本に「喫茶店」と書かれていたら、それがどんな店なのか考え、
取材し、看板からメニューまで作る。
しかし、用意してもカメラワークによっては映らないかもしれず、
よしんば映っても、編集で切られるかもしれない。
でも作る。
今回、そのほんの一部に携わっただけですが、つくづくすごいなと思いました。
なかなかできない経験をさせていただきました。
肝心のドラマは、貫地谷しほりちゃんが素晴らしいです。
活字の台詞に命を吹き込む職人技を見たような気がしました。
なんて言ったら生意気ですけど。
途中、彼女の表情にぐっときたんよー。
あの若さで、どうしてあんな仕事ができるんだろう。
あと、北見敏之さんが渋カッコイイ!
上の絵は、ずいぶん前の日記に載せたパチモンの○ッキーですが、
ドラマの冒頭部分に一瞬出てきます。
本編には1ミリも関係ないですが、よかったら探してみてください。