以前日記にちらと書いた、映画「かいじゅうたちのいるところ」を
観てきました。
ハズレかもな〜と身構えて行ったんですが、これがすごくよかった。
「マルコヴィッチの穴」を観たときも思ったのだけど、
スパイク・ジョーンズ監督は、人が持つ根源的な部分を
シュールなファンタジーに置換して描くのが本当に上手いです。
世界からの分離、寂しさと己の限界の受容、統合、・・・それら
全てがこの映画の中にあって、示唆的なのに自由で乱暴で。
改めてすごいなと思いました。
わたしたちは、この世に生まれ落ちた瞬間からもう二度と
誰かとひとつにはなれないという孤独を得る、ということ。
でも、それを受け入れた人だけが知る安住の地があるのです。
楽しいことも悲しいこともある安住の地が。
そこに辿り着いても、かいじゅうたちは消えていなくなったりしない。
大切なモノとして、いつだってちゃんと「ここ」にいるのです。