【かいじゅうたちのいるところ】 2010.2.8

 

以前日記にちらと書いた、映画「かいじゅうたちのいるところ」を

観てきました。

ハズレかもな〜と身構えて行ったんですが、これがすごくよかった。

 

「マルコヴィッチの穴」を観たときも思ったのだけど、

スパイク・ジョーンズ監督は、人が持つ根源的な部分を

シュールなファンタジーに置換して描くのが本当に上手いです。

世界からの分離、寂しさと己の限界の受容、統合、・・・それら

全てがこの映画の中にあって、示唆的なのに自由で乱暴で。

改めてすごいなと思いました。

 

わたしたちは、この世に生まれ落ちた瞬間からもう二度と

誰かとひとつにはなれないという孤独を得る、ということ。

でも、それを受け入れた人だけが知る安住の地があるのです。

楽しいことも悲しいこともある安住の地が。

 

そこに辿り着いても、かいじゅうたちは消えていなくなったりしない。

大切なモノとして、いつだってちゃんと「ここ」にいるのです。